熊谷君

高校時代、クラスに熊谷(クマガイ)という名の生徒がいた。ある英語の先生が「クマタニ君」と呼んだのを訂正しなかったため、その先生の授業中はずーっと彼は「クマタニ君」だった。
3学期も終盤に差し掛かったころ、ついに彼は「僕、クマガイです」と訂正した。「えっ!?」と驚いた先生は顔を真っ赤にして申し訳なさそうにしながらも「もっと早く言ってくれたらよかったのに」と言った。同感。
名前をずーっと間違えて覚えていたという話で思い出した出来事。